ic では学園祭の出し物ををきっかけに主人公の春希君とヒロインの雪菜と
かずさの 3 人が出会い仲良くなっていき 3 人が、様々な想いが交錯して
一応の決着を迎える話ですね。 cc では ic で一応の決着は付いたものの
その結末を引きずって拗らせた春希君が再び1人の女性を好きになっていき
そこには ic の時以上に様々な想いが交錯しながら、やっと決着が付く話
ですね。そして cc には最終章とでも呼ぶべき章があり(以降 coda と
表記)こちらでは cc でようやく決着した問題にかずさが絡む事により
春希君と雪菜とかずさの 3 人の関係に完全決着をつける話となってます。
総プレイ時間は全て含めると 40 時間前後と言った所ですね。 ただし
これは一度見たシーンを全て飛ばした場合の話ですが。ic は、基本敵に
一本道で 4 〜 5 時間ぐらいです。 cc は共通ルートが 3 〜 4 時間前後で
個別ルートは 3 時間前後ぐらいで coda は共通ルートが 3 時間前後で
個別ルートは 3 時間前後ぐらいです。攻略順については ic は基本は
一本道なんですが、2 週目以降追加シーンが入るので、どのタイミングで
もう一度プレイするのがポイントになりますね。cc では、個別ルートが
6 つあり 小春、麻理、千晶、雪菜 と、それ以外に 2 つ個別ルートが
あります。以降それ以外の 2 つのルートは ノーマルEND 1(雪菜寄り) と
ノーマルEND 2 (千晶寄り)と表記します。なお、千晶の個別ルートは
最初ロックが掛かっており、ノーマルEND 2 をクリア後に解放される形で
さらに ic にも追加シーンが入ります。 coda はルートがさらに ic にも
追加シーンが入ります。 coda はルートが4 つあります。(ここでは
雪菜ノーマルとTRUE かずさノーマルとTRUEと表記します)これらを
全て踏まえた上での私のオススメ の攻略順は、まず ic をクリア後に
cc へ進み、まず ノーマルEND 1 をクリア後に 小春→麻理→ノーマル
END 2 と進んで、その後。もう一度 ic をクリア後に 千晶→雪菜 と
進み、その後、 coda に進んで雪菜ノーマル→かずさノーマル と進めてが
かずさTRUE→雪菜TRUE で終わるのベストな攻略順だと思います。ただ
coda では雪菜よりかずさの方が
好きだ と言い切れるなら 雪菜TRUE を
プレイしてから かずさTRUE で終わってもいいかもしれませんね。
基本的な事はあらすじで書いてしまっていますので、共通ルートや個別
ルートの展開については割愛します。
まずは ic についてですが、基本的に一本道であり、そこまで長くない
内容の中でしっかりと
作品のテーマ を丁寧に表現出来ていると思います。
雪菜やかずさの春希君に対する気持ち、また、春希君の雪菜やかずさに
対する気持ち。この辺りが丁寧に描けており、私はグイグイと物語に引き
込まれましたね。そしてこの 3 人の関係が迎えた結末。そしてそのままの
気持ちで cc へと物語は進んでいきます。cc については ic から 3 年の
月日が流れ、その中で春希君は随分拗らせた性格になってしまい、一方の
雪菜はめんどくさい女へとなってしまっています。 ic からの流れを見ると
普通に考えれば、春希君は雪菜と恋人関係になるのが正しいと私は思い
ますが、あくまでそれは ic での事情を知っている第三者の視点での話。
春希君は ic での出来事に引きずられずにそれらの詳しい事情を知らない
女性と付き合いのも 1 つの正解だと思いますし、それのどこがいけないと
言うのでしょうか?もちろん雪菜があんなに風になったのは春希君が原因
ですよ。でも春希君だって 3 年間も苦しんだんですから。そこに春希君に
とって魅力的に見える女性が目の前に現れたら、そりゃ雪菜以外の女性に
心が動いても仕方がないですよ。と弁護はしてみましたけど、やっぱり
ただ逃げただけでは
幸せ にはなれないですね。どんなに辛くても自分の
過去としっかり向き合わないと幸せになれないですね。その辺りの描写を
cc の各個別ルートでしっかりと描写出来ていた事を私は、高く評価して
います。そして coda についてですが、こちらは本当の意味での春希君と
雪菜とかずさの 3 人の関係に完全に決着が付く話がメインですが coda に
ある 4 つの個別ルートの内、 1 つの個別ルート以外は
凄まじすぎる
としか言いようの無い出来でした。雪菜TRUEルートでの
慈愛を超越したの
雪菜の優しさ による力で掴み取った雪菜にとって最高の終わり方。かずさ
ノーマルルートでの、春希の幸せのためにと決断した
かずさの深い愛
かずさTRUEルートでの春希君が見せた
狂った究極の純愛 まさしくどれも
これも素晴らしい出来ですね。私個人としては、この作品の
テーマ に
一番合っていたのは、かずさノーマルルートだと思いますね。まさしく
幸せの向こう側 を知ったからこそ、あの決断がかずさには出来たのでは
ないでしょうかね。
グラフィック
やっぱり冬をイメージしている一枚絵が、それなりに多くありますね。
グラフィックのクオリティーは良いんですが ic の時の方が、一枚絵の
クオリティーは安定している様な気がします。私のお気に入りの一枚絵は
ic なら雪の降る中で主人公の春希君がかずさを抱きしめる一枚絵です。
このシーンで私は春希君とかずさが、電話だけでなく想いも
繋がった
シーンだと考えてますので、この一枚絵があるとそれがより良く伝わると
思います。cc なら携帯電話を握っている雪菜の一枚絵です。ここは雪菜の
強さと弱さが 描かれているシーンだと私は思いますね。この一枚絵も
そんなシーンによく合っていたと思います。
音楽
素晴らしく良い曲が多くありますね。オープニングの 届かない恋 も
素晴らしいですが キャンドルライト に Afterall〜綴る想い 後は
綺麗で儚いもの に優しい嘘 などなど上げればきりが無いですね。また
オープニングの 届かない恋 については 届かない恋 song by Chiaki や
届かない恋 live at Campus Fes と言った別の人が歌うバージョンもあり
非常に豪華ですね。更に何と言っても作中たった
1回 しか使われていない
現実の紅白歌合戦でも某歌手が歌った 深愛 も収録されてるのは個人的に
嬉しかったですね。私の一番好きな曲は…うーん正直どの曲にも思い入れが
あり過ぎて選ぶのが大変難しい所ですが、作中で何度も歌われ、主人公の
春希君やヒロインの雪菜やかずさにとって重要な曲である 届かない恋 か
あの反則的なタイミングで流れる Afterall〜綴る想い の 2 曲のどちらか
ですかね。でもやっぱり 届かない恋 の方が私は好きですかね。
キャラクター
まず、言いたいことは、よくもまあこんなに
めんどくさい キャラクター
ばっかりを揃えたものですね。ダブルヒロインの雪菜とかずさに加えて
小春と麻理に千晶の 3 人も十分に
めんどくさい ヒロインでしたしね。
ただこの作品では、その
めんどくさい 所こそが魅力とも言えると思い
ますけどね。例えば、麻理は主人公である春希君のバイト先の上司で普段は
仕事が出来て、厳しいながらも春希君のことを気にかけてくれる理想の女
上司と言った感じですが、恋愛方面はまるで
子供 の様に、純情可憐な
少女の様になってしまいます。だからこそ、それを徐々に拗らせて行って
めんどくさい 事になるんですが、それも、彼女の魅力の 1 つだと私は
思いますけどね。サブキャラについては、春希君の
親友 である武也や
依緒に加えて、雪菜の家族やかずさの母親と言ったいい人達がたくさん
いましたね。その中でも私は武也が特に印象に残りましたね。彼もまた
めんどくさい人物でありながらも、春希君の数少ない
親友 と言える 1 人
なんですが、かずさTRUEルートでの、あのシーンの彼は凄かったですね。
あそこで春希君を庇えば最悪
自分がどんなに望んでも手に入らなかった物
と
永遠の決別 をするかも知れない場面で、迷う事なく春希君の味方を
した上で、自分の事を親友のままでいさせて欲しいと春希君に訴える彼は
間違いなく
親友 と呼べる存在でした。問題は春希君に
それだけの価値 が
あったかと言うことです。どう見ても彼は
恋愛方面 に関しては紛れもない
クズ ですからね。本当に学園時代から 何も成長していないどころかさらに
拗らせてしまっていますから。彼の罪を書き始めるとキリが無いので、私の
思う最大の罪は
必要であれば容赦なく切り捨てる 所です。一応、春希君は
真面目で礼儀正しく、努力家に見える上に、頑張っている人には、優しく
手を差し伸べる心を持ちながらも頼りがいのある男性ですからね。頭も
良く、その上 cc では有名大学の学生ですからね。ここまで揃っていたら
普通にヒロインや、それ以外の女性も好きになってしまうのも仕方ないと
思うんですが、そんな人達を春希君は必要だからと言う理由で
容赦なく
切り捨てます から。信じられないぐらいに
残酷な形 で。全くもって
恋愛方面で、は融通が利かない上にあり得ない程の意志の強さが裏目に
出てしまっていますね。さて、最後に一番好きなヒロインですが、私は
僅差で雪菜ですね。もちろんかずさも好きですけど私は春希君のように
あそこまでかずさの事を好きになれなかった事とこんな
クズ な主人公の
春希君にも客観的に見てあり得ない程幸せにしてくれる雪菜の献身的な
優しさとあざとさが雪菜がかずさより好きな理由ですね。
Hシーン
回想シーンで小春と千晶は 3 回で麻理は 4 回、雪菜が 6 回で、かずさが
8 回と雪菜とかずさはさすがに多いですね。プレイについてはパイズリや
フェラとかはありますがそこまで特殊な物はないです。一部のHシーンでは
ヒロインに溺れる主人公が描かれていてそれを必死に読んでいると、実際に
使う気にならなくなってしまうのは難点ですね(笑)
最後に一言
食べ物に例えると、超濃厚とんこつラーメンとんこつ増し増し って
イメージになるんですよね。この作品。
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